風の形について
職場のビルを出るとぬるくて分厚い空気にぶつかった。心配していた雨はもう上がっていて助かった。傘を持ってなかったから。
でも、ちょっと残念かもしれない。
エアコンに管理されてない外気は随分とワイルドでなんだか居心地が悪い。けど ぼくはやっぱりお外の方が好き。
こんなしっかり雨が降ったのは久しぶり。どうやらぼくは晴れ男で雨にぶつかる機会が少ない。気がするんだけど…、忘れているだけかしら。
雨を今日は珍しくじっくり観察できた。降ってくる雨達に風がぶつかると雨は揺れる。形を変える。風の形に姿を変える。風がどんな形なのかよくわかった。見えないものを見てるみたいで楽しかった。
だから、帰りにもう一度見えるかもしれないと楽しみだったのだけど…。晴れ男だから仕方ないかな。
悪夢の目覚めについて
夢の中でシャウトして目が覚めた。悪夢だった。
絵に描いたようなパンクロッカーの格好をしたいかついおばさんに、ギターでラの音を弾かれて「歌え!」と言われる。
もう、どういう訳がわからない。
僕は理由も分からず歌う。なんの歌だったかな、現実にある曲だったのに忘れてしまった。
そのうちそのおばさんも歌い始める。その人は歌が上手いとかじゃないんだけどとにかく声が大きかった。そして僕もなぜか対抗して声を張り上げていた。
でもどんなに声を張り上げても全然敵わない。なんだか悔しくなって悲しい気分になって、歌い終える頃には苦しくて仕方なかった。
もうしんどくて、どうしようもなくなってお腹の中の悔しさとか怒りとかイライラとか、全部吐き出すようにシャウトしたところで目が覚めた。
もしかしたら実際にシャウトしていたのかもしれない。
目がさめるととても夢だったとは思えない疲労感があった。
腹立ちについて
夕立。この言葉の響や強い雨足が僕は大好きだ。
ただし今日の降り方はいただけない。
人の行動意欲を奪うように、突然声を荒げて怒鳴りだすベランダ。
僕にも出かけたくない日だってあるのだ、それを何時間もかけて説得した矢先にこれである。
大変に腹立たしい。
かといって怒ったってしょうがない。空に向かって怒鳴っても仕方がないし、ラオウみたいに振り上げた拳で雲を割くことも僕には出来ない。
ああ、こうして今日も家から出ない1日になるんだ。
胸につっかえた怒りを柔らかく吐く。
もう家から出てやるもんかと決め込んでしまえばそれはそれでいい。
諦めよう、もう一歩もこの家から出たらなんかするもんか…。
ふて寝するようにクッションの上に倒れて、スマホをつつく。
いいじゃないか、家の中も悪くない。ないもの以外はこの家の中になんだってあるんだ。
ふと外を見る。
大変に腹立たしい。雨は止んでいた。
夕立は素敵な言葉だと思う。夏、一瞬の大雨は清々しい。
今日を除いては。
今度こそ完全にふて寝した。
夏バテとお仕置きについて
プールの更衣室から出ると正面に窓がある。その向こうに見下ろす小さな公園に真夏の太陽が差している。あまりにかんかん照りでぼくは驚いてしまう。
時刻は12時30分。当たり前と言えば当たり前なのだけど、プールで疲れた体とこの太陽の明るさはあまりに不釣り合いな気がした。
疲れが増した気になる。
ぼくは最近夏バテ気味である。夏生まれなのになんとも情けない。今日は夏バテ気味の体に鞭を打つべくプールで泳いだ。
正直なところ僕はあまり泳ぐのは得意でない、と思う。
別に水泳を習っていたわけでわないし、学校の授業で泳いでいたくらい。比べようがないから実力はよく分からないけど、溺れはしないけど足がつかないと不安ってレベル。長い距離は泳げない。
季節は夏、そして今僕に訪れている空前のトレーニングブーム。夏バテを無理やりねじ伏せるべくプールへ来たのだ。
しかしこれは今日の計画の一部にすぎない、まだ序の口、コース料理で言えば前菜。
プールはトレーニングでしかない、大事なのはその後の補給。今日は最高の補給をするのだ。
そう、肉である。
ステーキをたらふく食べる!もうこのテンションだけで夏バテに打ち勝ったも同然だ。
日差しに打たれ疲れた体を引きずるように歩く、この時僕の両目に移るステーキ屋はさながら砂漠のオアシス。
珍しく並んでいない!お目当の肉はすんなりと僕の前に現れた!450gの肉の塊!かつて牛だったとは思えないほど美味そうである。
ステーキ!なんと素敵な響き!
最初の一口を頬張る。肉の弾力、厚み。磨り減った体力を補填していく肉汁。この上なく美味い。
こうして僕はメインディッシュを一瞬で食べきり、この日のクライマックスはあっけなく終了した。また写真を撮るのを忘れた。だが肉を目の前にするとそれどころではない。
今度は肉で重たくなった体を引きずり店を出る。
そして僕の夏バテは治った。いや、治ったと言わなければ牛さんに申し訳がないではないか!
この夏はもっと肉を食いたい、そう思った。
誕生日について
新しいランニングシューズ!足取りが軽い!23歳になりたての足取りである。
この間23歳になりました。23回目でも誕生日は飽きないものですね。むしろ22回目よりなんだか晴れやかな気持ちでした。理由は分かりません。
今年は思いがけず、いろんな人に祝ってもらえました。こんなに祝ってもらえるものだと思わなかったので、嬉しいような恥ずかしいようなそんな気持ちです。
誕生日になるまでは、自分のことなのにどこか他人事のようで実感がなかったのですが。いざ朝を迎えてみると、やっぱりウキウキしまして…。勢いで新しいランニングシューズを買ってしまいました。
最近物事の見え方が大きく変わってきました、23歳の僕がどんな風に世界を見るのかとても楽しみです。
プレゼントやメッセージを下さった皆様ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
23回目の一年を目一杯生きてみようと思います。
思考の着地点について
僕はここ最近元気がない。
どうやら体力の問題ではないらしい。その証拠にランニングやトレーニングは続けられる。むしろ調子がいい。
問題は楽しめてないこと。
以前より作業化してしまったトレーニング。ワクワク感が湧いてこない。集中力が保てない。ただでさえしんどいのだから体力をただ消耗するだけでは割に合わない、楽しみたい。
考えた。日常の中のワクワクを探そうとしたし、作ろうとした。普段はやらないゲームとか色々試してみたけれど…うーん。
なんだろう?何がしたい?何が欲しい?
考えた。昨日はそれで一日使ってしまった。
そして今日、勿体無いことしたなあと思い返し電車に乗る。隣のサラリーマンと同じタイミングであくびをして目が合う、お互い気まずくて目をそらす。
ふと思った。
あーあ、肉でも食いてぇなあ。
ん?あ、これだ。肉が食べたいだ!
シンプルだけどなんだか元気が出た。パワーワード肉!
じゃあ、食べよう。でも食べるだけじゃ勿体無いからその前に筋トレもしよう。
半分やけっぱちだ!でもいい!今の僕にとって肉を食うための努力が一番ワクワクするならそれでいいじゃないか!
その先のことは肉を食ってから考えさせてくれ!
首長竜の思い出について
昨日のブログもそうだったけど夏ってなんだか懐かしくなる季節ですね。
洒落じゃないよ。たまたまだからね。
今日の帰り際、恐竜展のポスターを発見。子供の頃ワクワクを思い出しました。
子供の頃恐竜が大好きで、図鑑と人形とか色々持っていたのを思い出しました。
初めて恐竜展に行った時の事も覚えています。すっごく天気のいい日で、母さんと2人で町の方まで出かけて行きました。そう、初めて電車に乗ったのもその時。
大きかったなあウルトラザウルス。
でも、残念なことに恐竜の名前とか今はほとんど覚えてません。昔から横文字を覚えるのは苦手だったみたい。
また行ってみようかな。
皆さんは子供の頃何が好きでしたか?