じっと手を見る

毎日に気づきと発見を 日記っぽいエッセイ

走る僕と風景について

最近よく走る、体がスピードを求めているのかもしれない。危ないやつだ。 職場からの帰りに走ったりする、街中を7キロくらい。気持ちよく走りきる日もあれば、途中で歩いてしまうこともある。大体は走りきる。余裕で。とはとても言えないが、走るのは楽しい…

あんまんと肉まんについて

あんまんと肉まんが食べたい。 そう思い始めたのは、二週間くらい前からだろうか。きっかけは筋トレの勉強をしようと雑誌をめくっていた時のこと。あるページの左端に小さなコラムがあった。 〜 運動の前後の栄養補給のコツ〜 トレーニング中はカラダを動か…

食器とお盆と箸置きについて

家で食事をとる時、僕は食器とお盆と箸置きを欠かさない。いつから始めただろうか?多分今年に入ってからだな。 高校から僕は下宿をしていたので、よく家で自炊して食べた。そのうちに、最初は食器に移していたラーメンも、いつしか鍋のまま食べるようになっ…

石田衣良「4TEEN」について

石田衣良さんの作品はあまりいい思い出がなかった。中学生の時に「池袋ウエストゲートパーク」を読んだとき、アダルトな雰囲気にやられて、すごく読みづらい印象があった。今でもその印象だけが残っていて、なかなか手に取ろうとは思えない作家だった。 今僕…

朝の始まりについて

目を覚ますと夜明けだった。AM4:28。 「 なんだよ、あと1時間半は寝れるだろうよ。」 枕元のスマホの目覚ましよりも早く起きてしまった。 空が明るい。夜の青と朝の青は違う色だ。澄み切った空気の中を、新しい光が通り抜ける。まだ誰も起きていない。鳥たち…

焼肉と人生について

焼肉。待ちに待ったこの時が来たのだ。 うまいのは勿論のこと、給料日のテンションの上がり具合と、一ヶ月待ちに待った焼肉への期待があいまって、もう涙が出た。本当に!涙ちょちょぎれた! 世の中にこんな美味いもんがあるのか… って思ったね。もう半ば放…

ジジくさい僕について

ある友人にこのブログのことを尋ねたところ、読んでいてくれたらしく感想を教えてくれた。 「天気のことを書きすぎじゃね?じじいかよ。」 うるせぇ!お天気の日が好きなんだよ!! と言ってやろうかといくらかは思ったが、まあ自分でも気づいていたので良し…

電車の恐怖について

その日は久しぶりに大雨が降った。しばらく晴れ続きだったのでまあ仕方ない、我慢しよう。草木はこの雨を吸って枝葉をこれでもかと伸ばすんだろう、そして夏が来る。季節の移ろいは早い、歳を取るごとに早くなる。 歳をとったといえば、最近電車に乗ると歳を…

灰色ついて

前日に降った雨で埃を払い落とした空気は、いつもより少し滑らかに感じる。少し潤いを含んだ優しい冷たさがビルの間から吹き込み、僕の髪やカーディガンが揺らす。後ろに回り込んだ風が満員電車で汗ばんだ背中をさする。 通勤の人の流れを抜け出し僕は階段を…

バイト上がりの雨について

スーパーの清掃のバイトが終わると外は雨降りだった。 川端康成の北国みたいな始まりになっちゃったよ。雨降りか。嫌だな。寒いし、思考もなんだか湿度高めになるし、降るなら昼間にして欲しいものだ。 この前雨でも降らないかなぁとか書いてた自分が嘘のよ…

午前7時30分の坂道について

午前7時30は、僕がいつも坂道を登る時間。僕はこの日常が気に入っている。今日は天気がいい。 この坂道は駅へと続いている長い坂道で、僕は家を出るのがいつもギリギリだから自転車を立ち漕ぎして一気に登っている。ペダルを踏むたびごとに膝の筋肉が重たく…

怒りについて

僕は癇癪持ちだ。人に対して当たり散らすことはまず無いが、自分や物に対して突発的に当たってしまう。これは子供の頃からそうで、成長が無いなあと反省の今日この頃である。 癇癪を起こすとき、なんでこんなことになったかいつも分かってる、わかっていてわ…

銭湯について

いい夜だ、昼間に堆積した疲れがゆっくりと湯に溶け出して行く。今浸かっているお湯は少し温度低め、体温に近い温度で湯船全体に体が伸びて広がる感覚になる。胸から上だけ湯船から出ている、まだ少し寒い春の朧月夜。素敵な夜だ。 稽古終わりにラーメンを食…

疲れについて

「…この電車はこの駅で回送電車となります…」 「 回送されてたまるか!」無理やり目を開ける。目の周りの筋肉がよいしょっとまぶたを引き上げ、できるだけの脳みそを使わないようにのそっと立ち上がった。 駅のホームの階段を上りながら足の裏に圧縮された何…

春の日について

芝生の上に寝っ転がって、空を見上げる。今日もいい天気だ。真っ青で吸い込まれそうな空はちょっと怖いくらい。背中に刺さる芝と、土の匂いが心地いい。 今年ほど、ゴールデンウィーク感じた年は今までなかった。大学を卒業してから休日が本当に楽しくなって…

舞台のお知らせ。

今年もゴールデンウイークが終わりますね。例年に比べて本当にお天気のいいゴールデンウイークでしたね。普段のブログとは違いますがせっかくなので、宣伝させてください。 劇団白の鸚鵡『盗みは夜半の月のように』 2017年6月2日(金)、3日(土)、4日(日) 場所…

僕のついて無い日について

全身をびしょびしょに濡らして、ホースのノズルを握りしめたまま僕は突っ立っている。本当は今すぐ暴れたい気分だけど、バイト先なのでなんとか踏みとどまる。足元ではノズルを無くしたホースが、行き場のない水を撒き散らしながら僕の代わりに暴れている。 …

焦りについて

朝から気が重い。なんなら体も重いし、息は荒い。 ベッドで目覚めるといつも最初に壁掛け時計を見る。寝起きの上、あまり目が良くないので、ちゃんと見えてくるまでじっくりと見る。白んだ視界がだんだんクリアになってくる。 今日は何時に起きれたかな。 朝…

僕と世界のスピードについて

目の前に開いた文庫本の上を目線が滑り、視界が窓へと移る。右から左へと景色は流れ、飛び去って行く。 僕が景色を切り取り感じるスピードと、この電車が進むスピードどちらが早いのだろう。 そう考えて少し寂しくなった。心は置いていかれている気がする、…

ご飯について。

一番好きな食べ物って何かな? 子供の頃は「ラーメン!」って即座に答えてたなあ。今は少し悩んでから「水炊き。」って答えるんじゃなかろうか。 子供の頃世界はもっと単純だった。ラーメンが好きで、ピーマンが嫌い。現在、ラーメンは日常で食べ過ぎて特別…

音楽について

音を吸って生きているのかも知れない。 そう思うことがある。音は空気の振動、僕たちは空気を吸って生きる。結果的には振動も吸い込み生きている。んじゃないかと思う。まあどちらにしても、僕には音楽をカロリーに変換する臓器がどこかしらにあるようだ。そ…

名前について②

このブログの名前「じっと手を見る」は、石川啄木の歌から来ている。 はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る 別に、暮らしの不満を綴ろうとかではなくて、ただ単に啄木の歌のように、生きている一瞬一瞬を大切したいと思ってこの名前に…

名前について①

僕の名前は変わっている。 「矢野渡来偉」 ヤノトライと読む。ラグビーの「トライ」、英語の「Try」重ねて「渡来偉」だ。決して家庭教師は関係ない。でも、いつかCMにでも使って欲しい。 漢字は当て字だ。「渡来人、偉い」そう思うと覚えやすい。中学2の頃、…

ブログについて

人間の記憶は言葉だと言われているそうだ。 ちなみに僕の一番古い記憶は、 「保育園に向かう道、街路樹のそばを通り門へと歩く。母の左手を頼りに、目の前が真っ白になるような日差しの中、なぜか気だるい感覚のまま下を見て歩いている。」 と言うものだ。本…