焼肉と人生について - じっと手を見る

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焼肉。待ちに待ったこの時が来たのだ。

うまいのは勿論のこと、給料日のテンションの上がり具合と、一ヶ月待ちに待った焼肉への期待があいまって、もう涙が出た。本当に！涙ちょちょぎれた！

世の中にこんな美味いもんがあるのか…

って思ったね。もう半ば放心状態です。

そして何より嬉しいのは、みんなで網を囲めた事。稽古終わりの疲れも吹っ飛び楽しく食べて、そしてまた芝居の話をする。こんな幸せってある？

やっぱりみんなで囲む食卓は楽しい。人生の内であと何回こうやってみんなで焼肉が食べれるだろうと考える。でもその考え方はちょっと違うんだ。

この幸せはもしかしたら二度とないかもしれない。だって、次の瞬間何が起きるかなんて、誰にも分からないんだから。

時間は平等、若くても年寄りでも、寿命が後一年でも、1秒は1秒。そして明日が必ず来る保証は誰にもない。

僕は今この瞬間を、明日死ぬつもりで生きられるかな？

難しいね、人間の頭ん中の約90%は未来か過去の事を考えているらしい。今を見つめて今を生きるのは、実は結構難しい。

焼肉をひっくり返しながら考えるには、少し難しい話だな。そう思ったら笑ってしまった。

僕は後何年生きて、後何回寝て起きて、ご飯を食べる？みんなとこうして時間を過ごせるのは後何回？後何回、親の顔を見られる？

そんなの関係ない、今だ。明日なんて来るかどうか分からない。なら、今を生きよう。

だってそうでしょ。今食べてる焼肉はもう最高に美味いんだから。

ごちそうさまでした。

稽古中の作品については↓

是非観にいらして下さい、チケットはこちら↓