じっと手を見る

毎日に気づきと発見を 日記っぽいエッセイ

食器とお盆と箸置きについて

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 家で食事をとる時、僕は食器とお盆と箸置きを欠かさない。いつから始めただろうか?多分今年に入ってからだな。

 

 高校から僕は下宿をしていたので、よく家で自炊して食べた。そのうちに、最初は食器に移していたラーメンも、いつしか鍋のまま食べるようになった。お皿を使わないと洗い物が減っていい。味は変わらないのだし。

 

 そんな生活が高校の3年間続いた。

 

 そんな僕も大学生になり、食器を使うようになる。キッチンが広くなったことにで、作業スペースと心に余裕が出来たし、単純にちゃんとせななあ、と思ったせいもある。

 

 食器を使って分かったこと。

 

「 ご飯を作る時間と、食べる時間は別。」

 

 とっても簡単なことだけれど、僕にとっては、大きな気づきだった。

 

 今まで鍋からそのまま食べていたので、作ってから食べるまでが同じ動作だった。でも、食器を使うとなると、食材を移し替えないといけない。するとその工程で作ると食べるが別々になる。

 

 それに気づくだけで料理も食事も楽しくなった。

 

 次に僕はお盆を使い始める。なぜか?机が汚れるからさ。

 

 机でご飯を食べると、少なからず机も汚れてしまう。我が家の机は書斎も兼ねているので、読書をしていて本を汚してしまっては、気分が悪い。掃除も面倒だ。

 

お盆を使ってわかったことがある。

 

「 お盆を埋めるのは楽しい。」 

 

 お盆にお皿を並べてゆく事で、何をどのくらい食べてるのかが目に見えて分かる。乗りきらないときは多い。隙間があるときは少ない。「これ以上は置けないな、少し減らそう。」「まだ乗るな、もう一品作るか。」なんていう調整もしやすい。食べ過ぎ防止や節約にもつながるので便利だ。

 

 そして、僕の生活に最後に登場したのが箸置きだ。

 

 きっかけは食事中に箸をいた時、お盆を汚してしまうのが気になったから。高校生の頃から考えると随分と考え方も変わったものだ。お茶碗の上に箸を置くこともできたが、どうせならと思い100均で買ってきた。

 

 そして使ってみて気がついた、

 

 「食事中に箸を置きたいタイミングって意外と多い。」

 

 例えば、食事をしながらテレビを見ている時なんかは、テレビで面白いシーンがあった時なんかは、箸を片手に持ったまま見ていたりした。でもこれって一つの時間の中に「食べる」と「見る」と言う二つの行動が重なってる。僕は決して悪いことだとは思わないけど、ちょっと勿体無いなと思う。

 

 二つを別々に出来れば、両方ともちゃんと楽しめる。かもしれない。本当のところは分からないけど、箸を置くか置かないか選べるのは大事なことなんじゃないかと思う。

 

 そして気がついた。これで最後だ、

 

「一口一口に集中できれば飯は美味くなる!」 

 

 味が変わる訳ではないけれど、今まで気づかなかった味に気づくかもしれない。

 

 高校の時の自分に教えてやりたい。

 

 まあ、高校の時の僕ならば、何を言われてもそのまま鍋から飯を食うだろうけどね。