じっと手を見る

毎日に気づきと発見を 日記っぽいエッセイ

あんまんと肉まんについて

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 あんまんと肉まんが食べたい。

 

そう思い始めたのは、二週間くらい前からだろうか。きっかけは筋トレの勉強をしようと雑誌をめくっていた時のこと。あるページの左端に小さなコラムがあった。

 

〜 運動の前後の栄養補給のコツ〜

 トレーニング中はカラダを動かすための直接的なエネルギー糖質の補給が不可欠。そしてトレーニング後は筋肉の材料となるタンパク質を取れ!

 

 まあ、大体こんなことを書いていた。そして最後に、

 

手っ取り早い方法として、運動前はあんまんを喰らい、運動後は肉まんにかぶりつく。これで栄養補給は完璧です!

 

なるほどこれは分かりやすい!試してみようかな。と感心しながら読んでいた。最初はそれだけだったのに、その後僕の生活はあんまんと肉まんに支配される事になる。 

 

 ご存知の通り、この時期コンビニはあんまんも肉まんも置いているところは少ない。だから僕がそれらを食べようとすると、スーパーで冷凍のものを買ってくるしかない。

 

 食べたいなと思ったときに食べられない。

 

 これは大きな問題だった。トレーニングのためにジムへ向かう道すがらコンビニに入る

「あ、そう言えば。」僕はあの記事のことを思い出す。そう、トレーニングの前は…

 

あんまん。

 

 しかし、そう前述した通り。あんまんは置いていない。僕は仕方なくミニアンパンと牛乳そして小さな絶望をレジ袋につめて店を出る。

 

 そして、数時間後、トレーニング終わり。トレーニングの後は、そう…

 

肉まん。

 

 でも、僕は知っている。もうコンビニには置いていないことを!なのに僕は叶うはずのない夢を抱いて帰りもコンビニへ行ってしまう。そして、サラダチキンまたはちくわと野菜ジュース、そしてまた小さな絶望をレジ袋につめて店を出るのだ。

 

 諦めるにはまだ早い、僕のバイト先はスーパーだ!バイト終わりに買いに行けばいい!

 

 だが実際ことはそう簡単ではない、スーパーに並んだ冷凍の肉まんを見つけた時の喜びと、値段を見た時の複雑な感情。

 

 高くはない決して高くはないのだが安くもない。そして僕は知っているのだ、食べて見たところで、

 

 「ああ、やっぱりこんなもんか。」

 

と、なることを。

 

 僕は神戸の中華街で本場の肉まんを食べても

「やっぱり肉まんは肉まんだな」って思ったような人間だ。スーパーの冷凍肉まんでは満足できるはずもない。

 

 ああ、どうすればいいんだ。

 

 帰宅。そして僕の手にするレジ袋には、

 

 

 アンパン、ちくわ、牛乳、野菜ジュース。

 

 

 結局、あんまんも肉まんも食べれずじまいだ。

かれこれあんまんと肉まん中心の生活を二週間続けている。

 

 この負の連鎖を断ち切れる日はいつなのだろうか。