じっと手を見る

毎日に気づきと発見を 日記っぽいエッセイ

若葉色について

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 もうめっきり春だわ。

 

 いい天気は嬉しい。僕の職場の近くは、歩道に沢山緑が植えてある。晴れの日にはよくそこでお昼をとっている、ビル風もこの時ばかりは気持ちいい。

 

 好きな色ではないのに特定の色が集まって来ることってない?僕の場合は緑色。

 

  別に好きな色でもないのに緑色が集まって来る。不思議だ。高校の頃一緒のクラスの美術先行の友達に「肌の色が緑い。」と言われたことがある。そのせいかもしれない。

 

 同じ緑でも、植物の緑は好きだ。僕は田舎の出身だから都会に出てからというもの懐かしくて好きになった。特にこの時期は最高。ただの緑じゃない、若葉色だ。

 

 新しい、柔らかな葉っぱの色。春の色だ。僕が草食動物なら飛び上がって喜ぶだろう、人間の今でも美味しそうだと思う。もし家畜だったら春の終わりに出荷されるのが僕の運命かもしれない。

 

 そう言えば、あのマリー・アントワネットも若草色好きだったらいし。そうあの、「パンがなければケーキを食べればいいじゃないの。」発言で問題になったあのマリー・アントワネットだ。

 

 高校のヨーロッパ研修旅行でベルサイユ宮殿を訪れた事がある。僕の記憶では無茶苦茶乾燥してたと思う。石造りで風通しもいいから、宮殿内で砂が舞うくらい乾燥してた。あそこはマスク必須。宮殿内にはもちろんマリー・アントワネットの部屋もある。壁は全面若葉色だった。もう気持ち悪いくらい綺麗な色だったなあ。

 

 マリーさんは「わたし農民の暮らしをしてみたいの」ってな感じて、宮殿の敷地内に彼女の専用の村があったらしい、そこではこれまた彼女専用の農民たちが畑を営んでいたんだとか。

 

 彼女も自然の営みや季節の移ろいを愛していたんだろうか。

 

 幸い僕の実家は農家だから自分専用の村を作る必要もないのでマリーさんよりかは得をしているかもしれない。田舎に帰るだけでいい。必要なのは4時間と3000円だけだ。