じっと手を見る

毎日に気づきと発見を 日記っぽいエッセイ

ブラックコーヒーについて

 f:id:bandsgr51try:20170531111110j:image

 

 ブラックコーヒー。缶。230ml。この苦味は香ばしい苦味。駅までの道はこいつをお供にしよう。

 

 蓋をあける。

 

 つい最近になってブラックコーヒーを飲みだした。中学以来だ。

 

 一口飲む。

 

 前に書いたけど、僕の体はそれ程カフェインが得意ではない。だからもっぱら朝の一杯は白湯と決め込んでいたのだが、最近気温が上がって白湯を作るのが少々億劫になったこともあり、なんとなくコンビニで缶のブラックに手が伸びる。

 

 ゴクリ。

 

 これがなかなか美味しいのだ。

 

 味がって美味いって感じじゃなくて、なんていうか口の中が整う感じ?スッキリする感じがある。周りの友達に話すと共感してくれる声も多いのだが、みんな決まって

 

 「分かる分かる、タバコ吸った後とか飲むとスッキリする。」

 

 だってさ。僕、タバコ吸ってないんだけどなあ。ゴクリ。

 

 歯磨きとおんなじようなスッキリ感。と言っても僕は歯磨き粉のスッキリ感はあんまり好きじゃない。ミントの感じとか、なんとなく甘い感じで舌が痺れる気がする。その点ブラックコーヒーは口の中のいろんな残り香を喉の奥まで流しこんでくれるし、後に残る香ばしい苦味も清々しい感じがするのだ。飲んだ後の深呼吸も素敵。ゴクリ。

 

 今日もいい天気だ、後半分残っている。

 

 ただし問題が、さっきも言ったように僕はあまりカフェインが得意ではない。

 

 スッキリ感と引き換えに、数分後の胃もたれが待っている。一長一短ねえ、うむ。ゴクリ。

 

 飲む量を調節したり、ちびちび飲んだりするのだけれど大なり小なり胃は悶える。ブラック以外のコーヒーは胃が悶えることはないのだけれど、やはりスッキリ感に欠ける。うむ。ゴクリ。

 

 そう中学の時、なぜかブラックコーヒーにはまっていた。あの頃は胃が重くなったりしなかったかな?いや、してた気がするな。それが大人な感じだと思ってたような…。ゴクリ。

 

 大人になった今、この胃の重みはなかなか嫌なものだよ、少年。

 

 覚悟を決めて、最後の一口。

 

 もう無くなってしまった。空になった缶を近くのゴミ箱へ。

 

 深呼吸。

 

 うん、やっぱり素敵だ。

 

 

 

 

 

*前にコーヒーのことちょっとだ書いたやつ↓

 朝の始まりについて - じっと手を見る

 

*写真はたまたま見つけた看板。面白いでしょこれ。