ブラックコーヒーについて
ブラックコーヒー。缶。230ml。この苦味は香ばしい苦味。駅までの道はこいつをお供にしよう。
蓋をあける。
つい最近になってブラックコーヒーを飲みだした。中学以来だ。
一口飲む。
前に書いたけど、僕の体はそれ程カフェインが得意ではない。だからもっぱら朝の一杯は白湯と決め込んでいたのだが、最近気温が上がって白湯を作るのが少々億劫になったこともあり、なんとなくコンビニで缶のブラックに手が伸びる。
ゴクリ。
これがなかなか美味しいのだ。
味がって美味いって感じじゃなくて、なんていうか口の中が整う感じ?スッキリする感じがある。周りの友達に話すと共感してくれる声も多いのだが、みんな決まって
「分かる分かる、タバコ吸った後とか飲むとスッキリする。」
だってさ。僕、タバコ吸ってないんだけどなあ。ゴクリ。
歯磨きとおんなじようなスッキリ感。と言っても僕は歯磨き粉のスッキリ感はあんまり好きじゃない。ミントの感じとか、なんとなく甘い感じで舌が痺れる気がする。その点ブラックコーヒーは口の中のいろんな残り香を喉の奥まで流しこんでくれるし、後に残る香ばしい苦味も清々しい感じがするのだ。飲んだ後の深呼吸も素敵。ゴクリ。
今日もいい天気だ、後半分残っている。
ただし問題が、さっきも言ったように僕はあまりカフェインが得意ではない。
スッキリ感と引き換えに、数分後の胃もたれが待っている。一長一短ねえ、うむ。ゴクリ。
飲む量を調節したり、ちびちび飲んだりするのだけれど大なり小なり胃は悶える。ブラック以外のコーヒーは胃が悶えることはないのだけれど、やはりスッキリ感に欠ける。うむ。ゴクリ。
そう中学の時、なぜかブラックコーヒーにはまっていた。あの頃は胃が重くなったりしなかったかな?いや、してた気がするな。それが大人な感じだと思ってたような…。ゴクリ。
大人になった今、この胃の重みはなかなか嫌なものだよ、少年。
覚悟を決めて、最後の一口。
もう無くなってしまった。空になった缶を近くのゴミ箱へ。
深呼吸。
うん、やっぱり素敵だ。
*前にコーヒーのことちょっとだ書いたやつ↓
*写真はたまたま見つけた看板。面白いでしょこれ。