じっと手を見る

毎日に気づきと発見を 日記っぽいエッセイ

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ブラックコーヒーについて

ブラックコーヒー。缶。230ml。この苦味は香ばしい苦味。駅までの道はこいつをお供にしよう。 蓋をあける。 つい最近になってブラックコーヒーを飲みだした。中学以来だ。 一口飲む。 前に書いたけど、僕の体はそれ程カフェインが得意ではない。だからもっぱ…

引っ越しについて

何もない部屋は驚くほど声が響く、分かっていたことだけれど体感すると寂しさはひとしお。 引っ越しをした。便利なところに引っ越した。もちろん自分の意思で決めたのにこんなに寂しいなんて思わなかった。 なんたって四年も住んだ家だ、朝日の眩しい東向き…

ブログについて②

どうも、矢野渡来偉です。 ブログを初めてとうとう一ヶ月がたちます。更新を忘れてやめちゃうんだろうなあと思っていましたが、案外忘れませんでした。逆に更新したのを忘れて、1日に二回公開しちゃったりもありましたが(笑)読者の方も思った以上に増えて…

夜の赤信号について

深夜。0時30分。 毎朝職場に向かう坂道を、今は自転車を押しながらだらだらとくだる。自転車に僕の体が引きずられてるのかもしれない。キリキリなる自転車のタイヤの音がこの住宅街で僕の耳に届く。 「赤だ」 信号を見て思った。いつもより赤い。気がした。 …

旅の思い出について

僕の家はあまり旅行をする家ではなかった。まあ僕が、極端に休みの少ない吹奏楽部に入ったからってのはあるのだけれど。中学校の時なんか、休みは年に10日あるかないかくらいだった。 旅行の回数は少ないが吹奏楽をやっていたおかげで、うんと遠出できたこと…

雨の日の決断について

今朝は雨の音で目が覚めた。 家の前にある畑のビニールハウスを雨がバタバタと叩く音。 今日はちゃんと降ってるなあ。 今日みたいにちゃんと雨が降るのはいつぶりだろうか。ずっと晴れ続きだったから、お空もそろそろ限界だったのかもしれない。 僕は晴れの…

手の形について

じっと手を見る。不思議な形でしょ? 何が? よく見ると、変な形。どうしてこんなのがついてるのかな? 思ったより変な形、 シンプルなようで、すごく複雑で、それでいてこの体についてて当たり前だなって感じの形。自然なんだけどなんだか不自然な気もする…

寂しい痛みについて

引っ越しの準備中に右足の小指をぶつけた。 痛い。 普段ならそこにないはずの椅子に引っかかってしまった。最近になって分かった、痛みには何個か種類があるみたい。 小指をぶつけた時の痛みは、寂しい痛み。痛いけど叫ぶような痛みでもなく、笑えるほどの痛…

若葉色について

もうめっきり春だわ。 いい天気は嬉しい。僕の職場の近くは、歩道に沢山緑が植えてある。晴れの日にはよくそこでお昼をとっている、ビル風もこの時ばかりは気持ちいい。 好きな色ではないのに特定の色が集まって来ることってない?僕の場合は緑色。 別に好き…

足跡について

足跡をつけて歩いてみたい。今朝そう思った。 毎日乗る電車、渡る橋、登る階段、歩く道。出来るだけ毎日ちょっとずつ変化させてみたいな。出来るなら。 足跡をつける、今日の僕の。明日の僕は足跡を見てちょっとずれた位置を歩く。毎日ちょっとずつ違う毎日…

舞台のお知らせ 「盗みは夜半の月のように」

以前にもお伝えした通り、今度舞台をやります。後二週間ほどに迫っております!大阪難波のアカルスタジオというところです。 詳しくは→http://sirono-oumu.wixsite.com/sironooumu/blank-5 僕もバイト終わりに稽古にダッシュ!みたいな日が続いてます。疲れ…

走る僕と風景について

最近よく走る、体がスピードを求めているのかもしれない。危ないやつだ。 職場からの帰りに走ったりする、街中を7キロくらい。気持ちよく走りきる日もあれば、途中で歩いてしまうこともある。大体は走りきる。余裕で。とはとても言えないが、走るのは楽しい…

あんまんと肉まんについて

あんまんと肉まんが食べたい。 そう思い始めたのは、二週間くらい前からだろうか。きっかけは筋トレの勉強をしようと雑誌をめくっていた時のこと。あるページの左端に小さなコラムがあった。 〜 運動の前後の栄養補給のコツ〜 トレーニング中はカラダを動か…

食器とお盆と箸置きについて

家で食事をとる時、僕は食器とお盆と箸置きを欠かさない。いつから始めただろうか?多分今年に入ってからだな。 高校から僕は下宿をしていたので、よく家で自炊して食べた。そのうちに、最初は食器に移していたラーメンも、いつしか鍋のまま食べるようになっ…

石田衣良「4TEEN」について

石田衣良さんの作品はあまりいい思い出がなかった。中学生の時に「池袋ウエストゲートパーク」を読んだとき、アダルトな雰囲気にやられて、すごく読みづらい印象があった。今でもその印象だけが残っていて、なかなか手に取ろうとは思えない作家だった。 今僕…

朝の始まりについて

目を覚ますと夜明けだった。AM4:28。 「 なんだよ、あと1時間半は寝れるだろうよ。」 枕元のスマホの目覚ましよりも早く起きてしまった。 空が明るい。夜の青と朝の青は違う色だ。澄み切った空気の中を、新しい光が通り抜ける。まだ誰も起きていない。鳥たち…

焼肉と人生について

焼肉。待ちに待ったこの時が来たのだ。 うまいのは勿論のこと、給料日のテンションの上がり具合と、一ヶ月待ちに待った焼肉への期待があいまって、もう涙が出た。本当に!涙ちょちょぎれた! 世の中にこんな美味いもんがあるのか… って思ったね。もう半ば放…

ジジくさい僕について

ある友人にこのブログのことを尋ねたところ、読んでいてくれたらしく感想を教えてくれた。 「天気のことを書きすぎじゃね?じじいかよ。」 うるせぇ!お天気の日が好きなんだよ!! と言ってやろうかといくらかは思ったが、まあ自分でも気づいていたので良し…

電車の恐怖について

その日は久しぶりに大雨が降った。しばらく晴れ続きだったのでまあ仕方ない、我慢しよう。草木はこの雨を吸って枝葉をこれでもかと伸ばすんだろう、そして夏が来る。季節の移ろいは早い、歳を取るごとに早くなる。 歳をとったといえば、最近電車に乗ると歳を…

灰色ついて

前日に降った雨で埃を払い落とした空気は、いつもより少し滑らかに感じる。少し潤いを含んだ優しい冷たさがビルの間から吹き込み、僕の髪やカーディガンが揺らす。後ろに回り込んだ風が満員電車で汗ばんだ背中をさする。 通勤の人の流れを抜け出し僕は階段を…

バイト上がりの雨について

スーパーの清掃のバイトが終わると外は雨降りだった。 川端康成の北国みたいな始まりになっちゃったよ。雨降りか。嫌だな。寒いし、思考もなんだか湿度高めになるし、降るなら昼間にして欲しいものだ。 この前雨でも降らないかなぁとか書いてた自分が嘘のよ…

午前7時30分の坂道について

午前7時30は、僕がいつも坂道を登る時間。僕はこの日常が気に入っている。今日は天気がいい。 この坂道は駅へと続いている長い坂道で、僕は家を出るのがいつもギリギリだから自転車を立ち漕ぎして一気に登っている。ペダルを踏むたびごとに膝の筋肉が重たく…

怒りについて

僕は癇癪持ちだ。人に対して当たり散らすことはまず無いが、自分や物に対して突発的に当たってしまう。これは子供の頃からそうで、成長が無いなあと反省の今日この頃である。 癇癪を起こすとき、なんでこんなことになったかいつも分かってる、わかっていてわ…

銭湯について

いい夜だ、昼間に堆積した疲れがゆっくりと湯に溶け出して行く。今浸かっているお湯は少し温度低め、体温に近い温度で湯船全体に体が伸びて広がる感覚になる。胸から上だけ湯船から出ている、まだ少し寒い春の朧月夜。素敵な夜だ。 稽古終わりにラーメンを食…

疲れについて

「…この電車はこの駅で回送電車となります…」 「 回送されてたまるか!」無理やり目を開ける。目の周りの筋肉がよいしょっとまぶたを引き上げ、できるだけの脳みそを使わないようにのそっと立ち上がった。 駅のホームの階段を上りながら足の裏に圧縮された何…

春の日について

芝生の上に寝っ転がって、空を見上げる。今日もいい天気だ。真っ青で吸い込まれそうな空はちょっと怖いくらい。背中に刺さる芝と、土の匂いが心地いい。 今年ほど、ゴールデンウィーク感じた年は今までなかった。大学を卒業してから休日が本当に楽しくなって…

舞台のお知らせ。

今年もゴールデンウイークが終わりますね。例年に比べて本当にお天気のいいゴールデンウイークでしたね。普段のブログとは違いますがせっかくなので、宣伝させてください。 劇団白の鸚鵡『盗みは夜半の月のように』 2017年6月2日(金)、3日(土)、4日(日) 場所…

僕のついて無い日について

全身をびしょびしょに濡らして、ホースのノズルを握りしめたまま僕は突っ立っている。本当は今すぐ暴れたい気分だけど、バイト先なのでなんとか踏みとどまる。足元ではノズルを無くしたホースが、行き場のない水を撒き散らしながら僕の代わりに暴れている。 …

焦りについて

朝から気が重い。なんなら体も重いし、息は荒い。 ベッドで目覚めるといつも最初に壁掛け時計を見る。寝起きの上、あまり目が良くないので、ちゃんと見えてくるまでじっくりと見る。白んだ視界がだんだんクリアになってくる。 今日は何時に起きれたかな。 朝…

僕と世界のスピードについて

目の前に開いた文庫本の上を目線が滑り、視界が窓へと移る。右から左へと景色は流れ、飛び去って行く。 僕が景色を切り取り感じるスピードと、この電車が進むスピードどちらが早いのだろう。 そう考えて少し寂しくなった。心は置いていかれている気がする、…